# 今年一年を振り返って

今年は個人的に人生の転機の年と感じているいます。 一年間振り返りつつ、来年の目標は自分の中である程度固まってのでそれも整理していきます。

# 今年の目標

今年だけの目標というわけではないのですが、やりたいと思っていたことを1つを除き、残りはすべて達成できました。 その1つはGoのカンファレンスに登壇することです。

目標 達成
技術本の執筆
記事連載
商業誌出版
カンファレンス登壇
開発合宿
コミュニティ活動
OSS活動

それぞれについて軽く振り返っていきます。

# 技術本の執筆

技術本を執筆したいのが1つの夢でした。ちょうど年に2度開催される技術書典 (opens new window)というイベントがあって、そちらは2回とも執筆、販売しました。

春ではgolang.tokyo (opens new window)で合同執筆しました。初めての執筆で文章についてたくさん指摘を頂いたのはとても良い経験になりました。

秋では一人でVimが好きになる本 (opens new window)を執筆しました。こちらはたくさんの反響があり、累計600冊以上を販売できました。書いた本がこんなにもたくさんの方に届くのはとても嬉しいことです。

そして、本を1冊書き上げることの大変さがわかりました。たった130ページくらいのボリュームですが、数ヶ月間の間ほぼ毎日コツコツ書いていました。オライリーのあの分厚い本の凄さがよくわかりました(笑)

個人的に今年一番大変だったのは執筆業でした。もっと効率良く本を書く技術を身に着けたいですね。

# 記事連載

春の技術書典が終わったあとに、かめねこ (opens new window)さんから声をかけて頂いたことがきっかけでさくらのナレッジ (opens new window)でVimの連載を持つことができました。 前から連載やりたいなと思っていたので、それができてとてもうれしかったです。

Vimの連載も残り1回になり、2020/01で最後になります。最後なので気合を入れようと思っています。

# 商業誌出版

Twitterでも軽く報告させていただきましたが、 来年にVimが好きになる本の商業誌を出版することになりました。

エンジニアとして自分の書いた本を本屋に並べたらどれほど嬉しいことか、それを想像しながらワクワクして本を執筆しました。 そしてこの本をベースとして出版社に企画を持ち込もうと考えていましたが、なんと出版社の方から声をかけて頂いて、商業誌を出版する事になりました。 本を書くことは決して簡単なことじゃないし、出版することももちろん更に難しいと思っていました。それがまさかこんなふうに決まるとは思わず、ただただ嬉しい気持ちでいっぱいです。

# カンファレンス登壇

今年はVimの国際カンファレンスであるVimConf 2019 (opens new window)に参加、登壇しました。 ぼくは今年Vimにすごく力を入れていて、その集大成としてカンファレンス登壇をしたいとずっと思っていて、それを達成できてとても嬉しかったです。次のVimConfも登壇するのが目標です。

Vim以外にもGoのカンファレンスに登壇したかったのですが、残念ながらプロポーザルが不採用になったため登壇できませんでした。 プロポーザル不採用の原因はおそらくテーマにあった訴求内容ではなかったからだと思います。来年はリベンジします。

# 開発合宿

ずっと開発合宿をやりたかったので、Twitterで知り合った方たちと2泊3日の開発合宿をしてきました。 今回のテーマはGoで、みんなそれぞれGoに関してやりたいことをやって、発表したり一緒にコードリーディングしたりしました。控えめに言ってとても良かったのでまた開催します。

ちなみに、合宿メンバーの感想や成果物はこちら (opens new window)にあります。気になる方は読んでみてください。

# コミュニティ活動

ぼくは今年からいろんな勉強会に参加したりしました。勉強会で得られる知見だったり、つながりはとても多くあって、どれも有益でした。 その中で、ぼくがほしいと思っているVimのコミュニティがなかったので、ゴリラ.vim (opens new window)というVimのmeetupを立ち上げ毎月Vimのイベントをやりました。

ゴリラ.vimの目的はVimmerやそれ興味ある方が集まり、Vimについて知見を共有したり懇親する場です。 とにかく勢いにまかせてやってきたのですが、自分が勉強したい分野に時間を割けなくなりつつあるので、来年からは毎月ではなく隔月開催にします。

他にもDocker Meetup Tokyo (opens new window)とgolang.tokyoの運営もやっています。これ以上増やすと勉強する時間が無くなりそうと思いつつ、来年はGoのコミュニティを作ろうか悩んでいます。

# OSS活動

今年はずっとOSS活動してきました。しなければ行けないと思っているわけではないのですが、時間がない中で大変だなと思った時もありました。 もっとOSSを作る時間欲しいなと思っています。

来年は仕事の時間を少し減らしOSS活動に時間を割けるようにする予定です。それができるようになるためにも技術力をもっと磨いていきます。

ちなみに今年は主にこんなものを作っていました。未完成のものは来年こそ完成させたいです。特にgo-composeは作りきりたいです。

OSS 概要 カテゴリ スター(2019/12/26時点)
docui (opens new window) Dockerを直感で操作できるTUIツール Go 1658
pst (opens new window) TUIのプロセスビューア Go 294
tson (opens new window) TUIのJSONビューア/エディタ Go 98
docker.vim (opens new window) Vim上でDockerをインタラクティブに操作するプラグイン Go 80
gjo (opens new window) JSON生成コマンドラインツール Go 69
ff (opens new window) TUIのファイラー Go 62
translate.vim (opens new window) Vim上でGoogle翻訳できるプラグイン Vim 52
go-starwars (opens new window) スターウォーズを流すコマンド Go 33
gocui-component (opens new window) gocuiのコンポーネントライブラリ Go 23
docker-compose.vim (opens new window) Vim上でdocker-composeを使うためのラッパープラグイン Vim 22
badapple.vim (opens new window) Vim上でbadappleを流すプラグイン Vim 17
gtran (opens new window) Google翻訳コマンド(translate.vimで使っている) Go 14
go-run (opens new window) パイプまたは文字列からGoのコードを実行するコマンド Go 4
say.vim (opens new window) Macのsayコマンドのラッパープラグイン Vim 3
go-compose (opens new window) docker-composeのGo移植版(未完成) Go 3
generatedir.vim (opens new window) JSON定義をもとにプロジェクトのテンプレートを作成するプラグイン Vim 2
go-enc (opens new window) 各種エンコード、デコードコマンド(未完成) Go 0

# 来年の目標

OSS活動だったり、イベント開催や参加だったり、今年はすごく濃い一年間でした。 いろいろなことを学んでいった中で更にやりたいことが出てきました。それが次になります。

目標 概要
プログラミング言語を作る Go言語で作るインタプリタをやりきって理解する
Goを補完なしでかけるようになる 補完プラグインを使わない、GoDocをたくさん読む
Goの講師をやる 来年講師をやる予定なので、それらをやりきる
Goのカンファレンスに登壇する 国内のGoカンファレンスに登壇する
Vimのカンファレンスに登壇する 来年もあれば登壇を目指す
HTTPサーバーをスクラッチで作る HTTP 1.1 (opens new window)を元にGoで作る

上記の目標は必達ですが、それ以外に努力目標としてネットワークスペシャリストの試験を合格するというのがあります。 来年は必達標をすべて達成してやるという気持ちでまた一年を突っ走ります。